9月のお便り~秋の販売を開始します~#00019
- 信雄 多田
- 9月27日
- 読了時間: 3分
暑さ寒さも彼岸まで、、、という言葉通りにはなかなかいかず、すっきりとさわやかな涼しい朝から始まる日でも日中はまだまだ暑くなる淡路島です。多田農園にも、「秋の販売はいつからですか?」と嬉しいお問い合わせが入ってくるようになりました。通信販売でお届けする玉ねぎの品質のため、日中の最高気温がおおむね30度を上回らない天候が安定的に続くようになるまで待ちながら、低温貯蔵庫から玉ねぎを出してくる日を模索しているところです。そういうわけで、出荷は10月に入ってからになりそうですが、予約受付は再開することにしました。
多田農園の玉ねぎの販売価格は農協への出荷価格に従って変動しています。今年は北海道が不作なため、夏以降の玉ねぎの市場価格が高騰しているのと、秋の販売には夏に玉ねぎを預ける低温貯蔵庫の倉庫代が加算されるため、春の販売価格より高くなっております。ご理解いただければ幸甚です。

<苗床の写真>
来季の玉ねぎの播種が始まりました。写真はボルトの種まきが終了した苗床です。七宝の種まきも9/23に終わりました。10月に入るとターザン種の種まきが始まります。下の写真はボルトの芽です。ここから始まっていく来季の玉ねぎの、7か月に及ぶ日々の成長が楽しみです。

<芽の写真>
今月の仲間たち~蜜蜂たちよ!~
この暑い夏は、蜜蜂たちにとっても去年とは違うものでした。。。梅雨が明けた七月の猛暑の中、巣箱の入り口でほぼ24時間、おそらく交代で、だったのか、力尽きるまで、だったのか、働きバチたちは自分たちの羽で巣の中に風を送っていましたが、ある日、あまりの暑さからか、ほぼ全員が巣の外に出てきた数日後、「巣落ち」という現象が起こりました。巣が暑さで柔らかくなってしまったのです。。。
もちろん、私たちもベストを尽くしたのですが、巣箱の入り口に滴り落ちてくる蜜にほかの動物たちが無関心でいられるわけもなく、蟻やら、ダンゴ虫やら、たくさんの生き物がミツバチの巣に群がってきました。その中でも曲者だったのが、日本蜜蜂の天敵、スムシでした。スムシの狙いは蜜ではなく、蜜蜂の巣そのものです。夜の間に巣の中に入り込み、気づいたときには手遅れになるのです。。。
我が家の近所でも、養蜂をしている家は何軒かあるのですが、今年のスムシの被害は甚大だったようです。。。
私たちが用意した巣を選んで入ってきてくれた日から、その営みを観察し、かわいがってきた蜜蜂たちでしたが、別れは突然にやってきました。この経験をして思ったのは、してあげれることとしてあげれないことの境界線についてです。巣の中を冷やそうと必死になっている蜜蜂たちを助けてあげたかった。涼しい日陰に巣箱を移動させたかった。けれども、巣の場所を変えてしまうと蜂たちは家に帰れなくなるのです。。。氷を巣の上においてあげたかった、でも、そんなことをしたら「自然」なことではなくなってしまう。。。
地球温暖化による気候変動は、私たち人間だけではなく、生き物たちの営みにも多大な影響を及ぼしている、、、。それを哀しい仕方で蜜蜂たちと体験した夏になりました。蜜蜂たちがいなくなってすぐ、蜜蜂がいるときには見かけなかったアシナガバチたちを我が家の庭で見かけるようになり、あっという間に巣を作っていました。虫たちの強い縄張り意識にも驚きました。我が家の蜜蜂たちは、アシナガバチも追い払っていてくれていたのです。でも、季節はまた巡ってきます。次の蜜蜂たちを迎える準備を整えつつ、次の春の新しい出会いを楽しみにしています。
今月のおまけ

<彼岸花>
去年のブログでもお伝えしたかと思いますが、淡路島のあちらこちらで彼岸花の咲く季節がやってきました。



